グリストラップの掃除をしないとどうなる

 

グリストラップの掃除をしないとどうなる?飲食店が知るべき放置の恐るべきリスク

飲食店や業務用厨房を運営する上で、避けては通れないのが「グリストラップ(油脂阻集器)」の管理です。グリストラップは、調理や洗い物で出る油脂、残飯、野菜くずなどをそのまま下水に流さないようにせき止めるための極めて重要な設備です。環境保全の観点から多くの業務用厨房で設置が義務付けられていますが、床下などの目につきにくい場所にあるため、つい手入れを後回しにしてしまうケースも少なくありません。

しかし、定期的な掃除を怠ると、店舗の運営を根底から揺るがすさまざまなトラブルが生じるおそれがあります。今回は、グリストラップの掃除をしないと一体どのような事態を引き起こすのか、その恐ろしいリスクについて詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

▼グリストラップの掃除を怠ると起きる3つの深刻なトラブル

■排水管の深刻な詰まりと汚水の逆流 清掃を怠ることで最も頻発するトラブルが、排水管の詰まりです。グリストラップ内に長期間放置された油脂や汚泥は、設備の許容量を超えると、せき止めきれずにそのまま下水配管へと流れ出してしまいます。油は冷えるとカチカチに固まる性質があるため、配管の内側に分厚く蓄積し、水の通り道を完全に塞いでしまいます。

そのまま放置して詰まりが進行すると、行き場を失った排水が逆流し、営業中の厨房内や店舗の床に汚水があふれ出すという大惨事を招く場合もあります。こうなると営業をストップせざるを得ません。また、完全に詰まってしまった配管の復旧には、業務用の高圧洗浄機などを使った大掛かりな作業が必要となり、解消に多大な手間と高額な費用がかかってしまうため、定期的な清掃による予防が極めて重要です。

■客席まで届く強烈な悪臭の発生 清掃を怠ると、グリストラップ内のバスケットに溜まった残飯や、水面に浮いたドロドロの油脂が腐敗し、強烈な悪臭を放つようになります。特に夏場などは腐敗の進行が早く、硫化水素などの有毒ガスを伴う下水臭が発生することもあります。

この臭いは厨房内にとどまらず、客席や店舗全体、さらには店外へと広がることもあります。「せっかく美味しい料理を提供しているのに、店内が臭い」となれば、お客様に多大な不快感を与え、口コミサイトなどで悪評価を書かれるなど、店舗のイメージダウンや客離れに直結します。悪臭は一度店舗の壁紙などに定着すると除去が難しいため、こまめな清掃で未然に防ぐことが何よりも大切です。

■衛生環境を破壊する害虫や害獣の発生 腐敗した油脂や栄養価の高い残飯の塊は、ゴキブリやチョウバエなどの害虫、そしてネズミなどの害獣にとって絶好の餌場であり、格好の繁殖場所となってしまいます。

飲食店において、客席に害虫や害獣が出現することは致命傷です。不衛生な環境がSNSなどで拡散されれば、一瞬にしてお店の信用を失うだけでなく、最悪の場合は保健所からの指導や営業停止処分を受けるといった深刻な事態に発展しかねません。お客様と従業員の健康と安全を守るためにも、グリストラップの放置は絶対に禁物です。定期的な清掃で汚れを取り除くことと合わせて、グリストラップ周辺の環境管理も徹底しましょう。

▼まとめ

グリストラップの掃除をしないと、「排水管の詰まり・逆流」「強烈な悪臭の発生」「害虫や害獣の繁殖」といった、飲食店の存続に関わる重大な問題につながります。日々のバスケットのゴミ取りや浮き油の回収など、定期的な清掃を習慣化することで、これらのトラブルを未然に防ぐことが可能です。自店舗での対応が難しい汚れや定期メンテナンスは、プロの業者に任せるのも一つの確実な手段です。

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